投資に興味を持ったことがある方ならきっと誰もが聞いたことがある「ダウ理論」ですが、調べてみるとつらつらと色々書いてあってまぁ結局どう使えばいいのか分かり辛いなと。
いやまぁ理解しろって話なんですけど。内容だけ見るとある程度フムフムってなるんですが、実戦で使ってるとようわからんなぁとずぅぅっと思ってました。
ダウ理論は世界中の投資家が意識しているハズなので、どういうものか知らないということはそれだけでめちゃめちゃ損だと思うので絶対に知っておくべき内容です。
ですが前述の通り「いや、じゃあ実際にどう使ってトレードすんのよ?」って所で腑に落ちる情報に出会えなかったので、今回から数回に分けて意識すべきダウ理論の1点に集中して個人的な見解を記事にしてみました。
トレードをしている中で気付いたことや思ったことなど個人の解釈で説明している事ばかりなので、余計な情報を入れたくない!正しい事が知りたい!って方は読まない方が良いかもしれません。
当然私も正解だとは思ってない部分もありますので、こういう風に考えている人もいるんだなー程度に目を通していただけますと幸いです。
ダウ理論とは
調べた人なら分かると思うのでさっっとざっくりと流します。
- 市場価格(平均株価)は全ての事象を織り込む
- トレンドには長期・中期・短期の3種類がある
- 主要トレンドには3つの段階がある
- 指標は異なる市場で互いに確認し合わなくてはならない
- 出来高は価格やトレンドを確認する必要がある
- トレンドは明確な反転シグナルがあるまで持続する
とまぁこんな感じの内容になっています。まぁなんとなく言っている事は分かるんですけどね。でもいくら理論を知っていたところで実際にどうやって使えばいいかが問題なわけで。
そんな中で今回はこいつについて深堀りしていきます。
これが理解出来れば「反転チャンスが取れる」「継続するか分かる」に繋がるかなという所で、トレードに活かしやすいじゃん!ってのが狙いです。
ダウ理論ってどんな内容なの?ってのを詳しく知りたい方は「ダウ理論とは」でググってください。
またはダウ理論について説明している本が沢山ありますので、そちらを読んでみてある程度の内容を理解する事をオススメします。
上記リンクの本は、サッと概要を把握するにはコスパも良いと思いますのでオススメです。KindleUnlimitedに加入していれば\0で読めます。
トレンドは明確な反転シグナルがあるまで持続する
一般的に「反転シグナルはこれ」と説明されているケース
よくトレンド転換に関する説明で見かけるのがこんな感じ。
①安値切り上げ→②高値更新となることで上昇トレンドであると。そして①から②の間の〇の部分が転換シグナルであると。要は上への勢いが見て取れるので、この後も上へ向かうよーっていう判断材料になるということ。
同様に③→④間でも転換し、下降トレンドになるという感じ。
今回深堀していきたいのはこのケースなので、ここではあまり突っ込みません。
形で反転シグナルとされているケース
よく聞く代表的なものだけ。
他にもスパイクとかV字とかラウンドとかパターンがありますが、まあこの画像の辺りはメジャーでよく聞くしよく出てるパターンかなと思います。三尊とかダブルトップなんかは良く耳にしますね。
画像の形は上昇トレンドから下降トレンドへの反転示唆のパターンですが、上下反転させると下降トレンドから上昇トレンドへの反転示唆とされています。
とまぁこんな感じで、投資家たちに意識されるトレンドが変わる形=反転パターンというのが存在しています。
これをリアルタイムで察知出来れば、結構お手本通り動くことも多いです。察知するのが難しいんですけどね!
実際の値動きを見ながら考える
では本題に入っていくとしましょう。先程のよく見かける説明のパターンで色々考えていきたい。
一部だけ抜粋してきました。ここで言うと、安値を切り上げた次の〇の所で値動きが前回高値を抜いてくると上向きであるという事になるわけですが。じゃあ実際どこでエントリーするの?って話。
ここでは未来が見えているので一旦押しを待って安値を付けた所でロングで入ればいいじゃん!って見えるんですが、リアルタイムで見てる場合はそうはいかない訳で。高値更新した時点では、その後の動きはどうなるか分からないわけですから。
そこで、ダウ理論意識しながらリアルでトレードしたらこうなるっていうパターンをいくつか考えてみました。
焦って死んじゃうパターン
①の所で「高値越えてきた!上だ!このまま上に行っちゃうかもしれない・・・そしたら悔しいなぁ・・よし!ロングしよう。」とか考えます。焦り・悔しい・勿体ないとかいう感情で、高値の〇の所でロングエントリーしちゃいます。
②の所では「やったーやっぱり伸びた!どこまで行くかな?」とか能天気に考えます。「戻って来たら切ればいいや」とか「青ラインに損切はさすがに引っかかりそうだから・・・安値は割らないだろう」とか考えて、損切は安値の赤ラインに置くことが多いです。
ここでは大体大した利益にならない事が多いので利確出来ません。
③の所では、どんどん下がっていくレートを見ながら「まだ大丈夫」とか「上に戻ると思うしナンピンしようかな」などと考えます。
結果ロスカをくらうパターンです。緑の矢印が損失幅になりますが、焦って高値で入ったので上から下まで結構大きな値幅のマイナスをくらいます。ナンピンをしていたら更に損失が増えます。
当然成功して良い所で利確出来るケースもあるとは思いますが、個人的には青線の所でロングは無しパターンです。直近の上値に大きな目標となるものがあればまた違うのかもしれませんが、この形だけでの判断ではリスクに対するリターンが明確ではないのが一番の理由ですね。
- どこで利確するか分からない(多分結局良い所で利確出来ない)
- 失敗した場合の損失が大きい
実際の値動きを見てると割とやってしまうパターンだと思います。焦って入ってもロクな結果にならない事が多いです。一番やっちゃダメなエントリーパターン。
ビビッて入れないパターン①
①では「戻りが来そうで怖いなぁ、戻ってくるの待ってよう!」と冷静な判断をしてエントリーを見送ります。
で、②の通りそのまま思っていた方向へ行ってしまい帰ってこない悲しいパターンです。あるあるです。
でもコレは個人的に正解パターンです。エントリーしていないので別に損失も出していませんし、「あーやっぱ行っちゃったかーそうだよねぇ」って思うだけです。
エントリーしなかった事に執着して勿体ないとか入っておけば良かったとか考えてしまうと、恐らく次回同じケースに出くわしたときに先程の「焦って死んじゃうパターン」をやってしまうことになります。
エントリー見送って100pipsとか伸びていった時にゃうわーそんなに伸びるかぁ・・・って思う気持ちもわからなくないんですが、それって失敗した時の悲惨な気持ちを想像してないよね?っていう感情なのでここは入らなくて正解だと思ってます。
ビビッて入れないパターン②
①では冷静にエントリーを見送ります。偉いです。
②ではロングエントリーしようと考えていたにも関わらず、下げの勢いが結構強くてエントリーを躊躇してしまいます。途中で下げ止まっても下の方でビクンビクンレートが動いて下に行ってしまいそうに見えたり・・・あると思います。
③で結局想定通りの方向へドーンと行っちゃいます。ビビッてエントリーしなかったので取れたであろう利益を考えて悔しくなります。
このパターンも結構あるあるだと思います。下げの時が結構一瞬で見逃してしまったり躊躇してたら下ヒゲ作ってすぐ上行っちゃったりして、あー入っておけばよかったなぁ・・・なんて思う事はあると思います。一応やっちゃダメなパターンです。
が、結局損失を出していないのでどちらかといえば正解寄りかと個人的には思います。悔しくなんかないです、次を待ちましょう。
買い物をする時も一緒ですね。これ買おうかなーどうしようかなぁなんて迷うモノは、恐らく必要ないモノなので買わないのが正解です。
まとめ
今回から何回かに分けてダウ理論の【トレンドは明確な反転シグナルがあるまで持続する】について考えていくわけですが、今回はどちらかと言えばリアルトレードでやっちゃダメなパターン・マインドを紹介しました。
次回は「狙いたい形」と、「じゃあどこでエントリーすれば良いのよ?」についての説明を書いていく予定です。
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