SESから転職してパチンコ業界へ。更に転職して再びSESへ。からの再度パチンコ業界へ。
何やってんだかという部分もありますが、色々考えた結果なので今更悔いても仕方なし。ということで再度パチンコ業界で頑張る事になった訳ですが。
今回はせっかく戻れたIT業界を、いやSESを何故この短期間で辞めようと思ったか記事にしてみました。全て細かく書き出すとキリがないので、なるべく簡潔に書いて行こうと思います。
SESに就職しようか迷ってる方は一度は目を通しておいても損は無いかもしれません。こういう事があるんだ・こういう風に感じる人もいるんだという事を知っておいても良いのではないかと思います。
以前書いたSESのデメリットと被る部分もありますが、今回はそこで書かなかった事にも触れて行きます。デメリットの記事は【転職】中小SESはマジでやめた方が良い。実体験に基づく8つのデメリットを読んでみてください。
“稼働時間”を気にしないといけない
デメリットにも書きましたがSESで働くと毎月決められた最低稼働時間というものがあります。その最低稼働時間を割らない様に労働時間を調整しなければなりません。
そのせいで全て普通に出勤して定時の間を労働しても、有休を取得すると最低稼働時間を割ってしまうから取得出来ない。取得するなら必要ではない早出・残業を無理やりする事になる。そういった謎の現象が発生します。
また自社へ帰社する分は稼働時間にカウントされませんので、強制で帰社しなければいけないときはその分の稼働時間は別途稼がなければなります。それもあって帰社する時間は遅くなりがちです。客先で稼働時間を稼いでから夜遅くに帰って会議とかする訳です。頻繁にあったらたまりません。
そんなことが沢山あり、時間に縛られた労働環境に辟易してしまいました。
業務効率化とは無縁
IT業界なのにルーティンワークが効率化されていない事が往々にあります。経費の申請に手書きの証憑が必要だったり、資料のベースを毎回ゼロから作ったり、会議の為にわざわざ対面の場を設けたり。。
特に会議なんてIT企業ならテレビ会議でいいじゃんと。家に帰ってからPCでやればいいじゃんと。どうせ時間外業務になるんですし。
簡単な作業を進んで効率化しない事の背景には最低稼働時間があるからだと思います。効率化しすぎると稼働時間が稼げなくなりますからね。すごく変な話ですがそれが現実です。もちろん効率化されている部分もありますけどね。でもやろうと思えばもっともっと効率化出来ます。
ムダが多い事にイライラする事が多々ありました。
上司さえもお客様に頭が上がらない
当然です。お客様の方が立場が強いですから。自社の偉い人であっても、現場ではお客様には気を遣います。同じ仕事をしているチームのハズなのに。
本来ダメなんですが作業指示もお客様から来ますし、休む時などもお客様にお伺いを立ててからじゃないと休めなかったりします。休日出勤なども依頼されたら基本的にNoとは言えません。
自社の上司がお客様に気を遣っている状況を近くで見ているとすごく情けなくなります。この会社で頑張って偉くなったとしてもこんな感じか・・・と。
働くモチベーションも下がりましたし、希望が持てませんでした。
将来が不安に感じた
前項とやや被りますが、自社で偉くなろうが技術的な知識に長けていようが歳を重ねるごとにプロジェクト配属が難しくなると感じました。
偉くても歳取ってるだけで知識やマネジメント能力が無ければお払い箱。知識があろうが必要とされるものでなければ単価が高いハイスペックエンジニアよりも単価が安く使える若いエンジニアの方が良い。
結局の所なんでも出来る知ってるスーパーマンにでもなるか、自社が元受けレベルにでもならなければお払い箱の可能性が高まっていきます。
また自社の若手がどんどん早期退職していく様を見ていて、凄く不安に感じた事も事実です。私がいた企業は人の入れ替わりが激しいとかではなく、入社よりも退社していく数の方が圧倒的に多くて社員数は減る一方でした。
勤務場所が変更になる
これはメリットと捉える事も出来ますが私にとってはデメリットでした。急に勤務場所変える事になるので、生活リズムが狂います。
近くなるならまだしも今より遠くになる可能性も十分にありますし、場合によっては単身赴任の様なプロジェクトもありました。週末だけ帰ってくるみたいな。
とうぜん配属されたらそうそう断れないでしょうから、そうなると転勤無しの為に転職した意味が・・・ってなってしまいます。また片道2時間以上の場所になったら耐えられないなぁというのもありました。
私がいた現場ですら往復で3時間以上は使ってましたから、更に増えたら移動のストレスで禿げるわ!って思いましたね。
現場変更の度に面接が嫌だ
デメリットの記事に書いた気がしますが、SESは現場変更の度にお客様の偉い人と面接をします。面談とか顔合わせとか呼ばれてましたが内容は面接です。自社へ入社時に面接をして入って来てるのに、度々面接をしなければいけない現実があります。
なんの為に頑張って面接して転職したのかわからなくなります。
私は1つの現場にいる間に退職しましたが、同じプロジェクトに居た人は途中で現場変更になり面接を受けていました。その度に何をアピールするかとかどういう話をするかとか対策を練らされる訳です。また落とされないかそわそわドキドキして、気に入られる様に・契約して貰えるようにしないといけない訳です。
めんどくさすぎる。
ほぼ1日中会話が無い
前項と被りますが、本当に1日中会話がほぼありません。基本的には作業に関する会話が少しある程度、場合によっては作業に関してもチャットやメールで話したりします。隣の席や対面の席にいるのにチャットで話すんです。アホなの?
証拠を残す的な意味合いがあるんだろうなという事は分かるんですが、アホなの?
また、雑談さえもしない環境ってのが本当に苦痛でした。自分のタスクが明確になってる時は作業に関する会話も無い・雑談も無いという状況ですので、1日中ほっとんど何も誰とも会話せずに帰宅。そんな事もざらです。
お陰様で独り言が増えました。そして喋らない日常を日に日にストレスを感じる様になっていきました。そのストレスで病気になりそうでした。
実は1回目のSESを辞めた時も会話が無さ過ぎる事に大きなストレスを感じていて、ある日突如自分のメンタルがおかしくなってきた事に気付いた為に辞める決心をしました。夜に急に妻(当時は彼女)の事が凄く怖く感じたんですよね。何とも言えぬ恐怖感に突如襲われました。あぁ凄く疲弊してたんだなぁと思い、転職を決意しました。
その時と同じような感じはありましたね。あぁSESはどこもこんな感じなのかと。こりゃ耐えられないなと感じました。完全に病む前に辞めて良かったと思ってます。
楽しいコミュニケーションが無い
会話がほぼ無い訳ですので当然ですが、普段のコミュニケーションなんて朝礼くらいなもんです。帰る時間もバラバラですし大人しい人が多いですし、今日ちょっと仕事帰りに遊んで行こうぜー的なノリは皆無でした。
前職が普段から賑やかで楽しい奴が多かったギャップか、すごくつまらないメンツ・日常だなと感じていました。同世代の人にけしかけてみたりもしましたがノリが悪い!暗い!影響受けてこちらも段々と暗くなってしまいました。
飲みに行くのとか打ち上げか会社の全体会議後くらいなもんです。逆にそういう行事は堅苦しいから私は好きじゃない、行きたくない派。なのでここ1年くらい会社の人と何か楽しい事をした記憶はゼロです。ゼロ。だから未練が皆無。
監視されている感がある
現場環境に依存しますが、基本は常に近くにお客様がいる訳です。PLなりPMなりという立場として我々の作業を管理している訳です。
ですから厳しいお客様やドライなお客様は作業や言動を厳しく管理します。現場によっては携帯一切持ち込み禁止・作業中の私語禁止・ホウレンソウの徹底などもある様です。監視されているみたいで気軽に雑談なんて出来ません。
そんなに束縛された毎日は私は耐えられません。雑談すらほぼ発生しない環境が肌に合いませんでした。毎日つまんない。
やりがいが無い
基本的に自分が携わった業務に関するエンドユーザーと直接接する事が少ないです。偉くなるとちょっとだけある感じ。ですから下っ端のエンジニアはエンドユーザーからの反応が全く分かりません。
前職がエンドユーザーとバリバリ関わって良い事も悪い事も聞ける状況だったため、自分がやった事に対する反応がわからないというのが全くやりがいを感じれない事に繋がっていました。ただのギャップと言えばそれまでですが、やっぱり自分の成果物に対する何らかのリアクションが欲しいと感じてしまいます。
その点は接客業以外だと感じ辛いのかもしれませんが、特に感じ辛い業界なのかなと感じました。
時間外にやる事が多すぎる
デメリットに書きましたが時間外作業が本当に多かった。常に何かに追われてる気がしてました。
日時報告・勤怠状況の入力・資料作成・資格勉強。何かしら常にやらなきゃという気持ちで過ごしていました。平日は帰宅後も何かしらの作業が追加、休日なんて資料作ったり資格勉強したりしてたら全く休んだ気がしません。
使える時間を仕事に全振りしなければならない様な生活は私には合わず、この生活・仕事は長く続けられないなと感じました。
プライベートが充実しない
時間外作業が多い事に起因して、自分が自由に使える時間がほぼありませんでした。独身者ならまだ余裕はありますが、妻帯者で育児に関わろうとするとプライベートタイムなんてほぼありません。
平日は帰って日時報告の準備してご飯食べて子供とお風呂入って寝かしつけをしたらもう夜中です。追加作業があったら睡眠時間が削られます。夫婦の会話はほぼ出来ません。寝かしつけで一緒に寝落ちしたらもう朝です。寝ないで自由時間を満喫したら寝不足です。どうしろと?
休日も子供と一緒だと子供の世話がありますから、会社の事も自分の事も出来ません。妻に丸投げすると喧嘩の原因になります。結局子供が寝てから夜遅くに色々するしかない訳です。たまに時間が取れても結局資格勉強したりしないといけない訳なんで休めないんですけどね。
家庭環境も影響してますが、私はそんな日常のループが耐えられませんでした。休みの日はもちろん、仕事の日だって仕事の事を考えない時間が欲しかったです。
通勤電車で色々考えさせられた
これはSESだからという訳ではないですが、通勤電車に乗ってると色々考えます。
このギュウギュウ詰めの電車に乗って皆は何がしたくて働いてるのかな?とか仕事楽しくて満員電車に乗ってるのかな?とか。死んだ目をしてるおじさんばっかりだけど、惰性で働いてるんだろうなとか、将来あんな感じになっちゃうのかなとか。
まぁちょっと病んでたかもしれませんね(笑)でも電車の中で一生こんな生活して年老いていくのは嫌だなと考えた事も退職のきっかけです。
年取って満員電車で潰されて通勤するだけで疲れて、仕事も楽しめなくて会話の無い毎日。そうなりたくないと強く思いました。
おわりに
凄く私的な意見もふんだんに含んでいるかと思いますが、全て現実に感じた事です。少なからずSESに入ったら似通った事は多々あると思います。中小SESだけかも知れませんけどね。
私の場合は転職後3日くらいで、うわこの会社ヤバいかもって気付いてました。大体研修の内容で社風とかって分かりますよね。ですがさすがに転職して引っ越しして家まで買っちゃってすぐ転職っていうのもね。。しばらく働いてみないと分からない事もありますし。
結果的に3ヶ月もする頃にはやっぱりやべぇ、辞めたいかも。という気持ちに変わってました。そして半年後くらいに辞めよう!と決めました。どんどん疲弊して行くので働いている時間がすごく勿体ないと感じました。疲弊して行くと辞める気力さえなくなりますから余計に抜け出せなくなるでしょうし。
これからSESに入ろうとしている人は本当に良く考えた方が良い。【転職】中小SESはマジでやめた方が良い。実体験に基づく8つのデメリットの記事も読んだ上で最終的な決断をすべきと思う。安易にIT業界が良いとかで行くべきではないしオススメも出来ません。
既にSESに居て辞めようとしているなら次の記事も読んで励みにして欲しい。【退職】仕事を辞められるか不安なあなたに贈る、絶対に辞められる4つの方法。転職先は先に決めた方が良い。辞める事は割とどうとでもなる。SESも普通に辞められる。絶対辞められるからさっさと辞めた方が良いと思う。
“#SESクソ体験”のハッシュタグがバズったのも納得の体験でしたとさ。
コメント
初めまして。今年の4月から新卒未経験で中小のIT企業もといSES会社に入社した小樽と申します。新型コロナウイルスの影響もあり、1ヶ月を予定していた研修が現在も続いておりなかなか現場が決まらず、勉強も飽きた頃にこちらの記事に出会い、研修期間の私ですらその内容に大変共感いたしました。会話がない、将来が不安、楽しいコミュニケーションが無いと言う部分には特に納得し、何も言葉を発さずに1日が終わることも多く、何より全く興味のないことについて勉強するというのが心の底から苦痛で、正直何もスキルは身についておらず、唯一タイピングの速度が上がった程度です。一度だけ客先と面談を行ったのですが、学習してきた専門的な内容は殆ど使わず、電話、メール対応、Excelの操作ができれば良いよと言われた時はいくら未経験とはいえ「あ、この業界だめだ」と思ってしまいました。いち早くここから脱したいです。
コメントありがとうございます。
SESと言えど色々な会社があると思いますので全てがダメとは思いませんが、ご自身がそう感じるのであれば早めの離脱が良いかもしれませんね。興味のない事を勉強するのが苦痛・コミュニケーション不足が苦痛であれば、向いてないのかなと思います。
新卒との事ですからすぐに退職する事に戸惑いもあるかと思いますが、あまり職歴を気にせず良いご縁があれば無駄に消耗する前に転職するのも一つの手だと個人的には感じます。
小樽さんに合った仕事に出会える事を願ってます。
返信ありがとうございます。
未だに研修が続いている為、続けているのですが全く手に着かない状態です。
質問なのですが、mamaSOS様がSES業界にいた間、昇給などはあったのでしょうか。
ご返信ありがとうございます。
質問の昇給に関してですが勿論ありましたよ。基本的には資格を取ったりすることで自分の価値を上げる=単価を上げる事で昇給するシステムでした。
単価を上げると自身の給与も上がりますが会社の利益も上がるので、ケツを叩いてでも資格を取らせようという風土が前企業にはありましたね。
資格自体はIT業界にいれば役立ちますし、他業種でもややアピールになるので良いのですが強制される感じが私は嫌でしたね。