リモートワークは減ったのか?
コロナ情勢が落ち着いて来たかのように唱えられている昨今では、コロナ流行真っ只中の昨年に比べてリモートワークの比率が下がって来ているという話をよく聞きく様になりました。
私が現在身を置いているエンジニア職においても例外ではなく、今までフルリモートだったのに出社強制になっただの週3出社する・リモートは月の半分までというルールが出来ただのという事がちらほら発生している状況であります。
一括りにIT業界としてしまうと幅が広いので誤解を招いてしまうかもしれないですが、あくまで端的に言えばIT業界の業務の多くはリモートで完結出来るモノが多い。と、私は思っています。
なのに何故出社を促すのか?メリットやデメリットは?といった所を、いち労働者の目線で考えてみました。
まず前提として、あくまで労働者側から考察してみた内容なので当然経営者側の思いや狙いとはズレていると思ってます。
何故出社させたがるのか?
リモートワークから物理出社に変更する理由としてよく聞く内容について考えてみました。
コミュニケーション促進目的
リモートワークをしているとコミュニケーションが不足しがちだから、コミュニケーションを増やす事で効率や精度を上げる為に出社して欲しいという話はよく聞きます。もちろん職種や業務内容によってはその方がいい事もあるかもしれないので全否定するつもりはないです。
ですが、では果たしてその理由に見合った取り組みは行われているのだろうか?何か結果は出ているのだろうか?そもそも全員一律で必要なのだろうか?という疑問はあります。
例えば私の環境で言うと正にこの状態で、コロナが落ち着き始めた頃に「フルリモート→月の半分は出社」というルールに変わりました。仕方ないので当然従うしか無い訳ですが、出社したからといって何か働き方が変わったのか?というと答えはNo。
コミュニケーション促進が目的な訳ならば、例えば出社した日はチーム全員顔を突き合わせて話をする・何か依頼や質問をする際は口頭で行う様にする。という様な取り組みがあって然るべしかと思うが実際にはほぼ無い。
あるとすればミーティング参加予定者がたまたま全員出社していたら対面で10分程度のミーティングを行う事もあるくらいなもので、実態としては出社した所で取り組み方はほぼ変わらず。
出社してもミーティングは基本的にWeb上で行われており、ちょっとした質問や依頼などもチャットベースで行われています。何なら直接声掛けたらチャットで良いですよと言われる始末。
その他の開発作業なども当然PC上で黙々と行うのでコミュニケーションを取る機会は特段増えておらず、効率も精度も変わっていないと感じています。通勤費を掛けて移動に時間を使ってまで出社し、ほぼフルリモートと変わらない作業をオフィスでやっているという現実があります。
あれ?これ出社する必要ある?というのが率直な感想。他に周りで聞いた話では、コミュニケーションが~といって出社させられたものの下記の様な事が起きている模様。
- 今までリモートだったので全員分の席がない
- チームメンバーがバラバラの位置やフロアに座るハメになった
こんな状況ではコミュニケーションもクソも無かろう。この様に、果たしてこれは本当にコミュニケーション促進が目的なのだろうかと感じざるを得ない現実もあります。
仕事の仕方が見えないという
年齢高めの上司や上層部からそんな声が上がっているという話も聞きます。仕事の仕方が見えないから評価しづらい、出社させることで仕事ぶりを見たいということらしい。もちろんその一面もあるとは思いますが、サボってるんじゃないの?という疑いの気持ちもあるんじゃないかと思います。つまり信用されていないと。
別に疑う事が悪い事ではないのですが、出社しててもサボる人はサボりますけど?と思います。気付けば席におらずふらついている。ずっと喫煙室にいる。席にいるけど携帯弄ってるかネットサーフィン。寝てる。。そんな人結構いると思います。
あと、出社してようがしてまいが仕事ぶりに関しては仕事の成果で測れると思うんですよね。時間内にちゃんと成果が上がってるなら問題ないと思うし、出社して実際に見ないと評価出来ないというのであればそれは評価者側のスキル不足なわけで。
という事でこの理由に関しては評価するために出社したくない人を出社させるのではなく、評価方法のブラッシュアップや評価者のスキルアップに取り組むべきなんじゃないかと思っています。
帰属意識を高める為
帰属意識(笑)って思ってしまう私はサラリーマン失格なのかもしれません。
私自身結構何社も経験していますが、同じチームの誰かの為にとか部下の為に頑張ろう!ってのはあっても「この会社に所属してる自分が誇らしい!」とか「会社の為に頑張るぞ!」とかは今まで一度も思ったこと無いです。正直、帰属意識って言うやつは何なんよと思います。
何の為に仕事しているかって言ったら自分と自分の家族が不自由なく暮らしていく為っていうのが本質だと思っていて、別にそこに帰属意識があろうがなかろうが仕事して給料出るならそれで良いわけで。会社崇拝・社長崇拝していたどこぞのパチ屋は、そんな話が出るたびによく心の中で嘲笑っていました。
なので帰属意識を高める為に出社を促すというのは、帰属意識(笑)と思っている輩には離反の要因を作る事にもなるんじゃないかなと思います。
メリット・デメリット
つらつらと書きましたが、出社することによるデメリットは
- 通勤時間が無駄、通勤ラッシュ辛い
- 通勤で疲れるので作業効率が落ちる
- 睡眠時間も減るので眠い
- 家の事や自分の事に使える時間が少ない
- 出社したくない人は流出してしまう可能性が上がる
- 会社や上司への不信感が高まる可能性あり
といった感じでしょうか。通勤は時間もお金もかかるしマジでだるいっす。
逆に出社するメリットはというと
- 近くの席の人ならちょこっと声かけるだけなら楽
- 一緒に働く人の顔と名前が一致しやすい
- 仕事帰りに遊んで帰り易い?
・・・出社反対派なので無理やりひねり出してもこの程度です。正直ほぼほぼメリットなんてないと思っているので・・。しいて言えば、今日ちょっと遊んで帰りたいなーって時には都合がいいことくらいかなと思ってます。
でも出社したい人もいる
これ私的には驚いたんですけど、リモートワークより出社した方が良いっていう人も一定数います。正直個人的には理解不能なんですが、まぁ家に籠ってると気が滅入るそうで。
実際こういう人もいるので出社出来るならしても良いとは思うのですが、それってやりたい人だけやればいいのでは?と思うのですよね。
恐らくですが、リモートワークに慣れた家庭はそれありきで生活を組み立てていると思います。夫婦共働きであったり小さなお子さんがいる家庭は特に、いきなり出社してよ!ってなると物理的に困る・不可能な場面もあるんじゃないかと思います。
結論、出社は一律強制するのではなく個々人の事情に合わせて働けるように選択制にするのがベストなんじゃないかなと思います。というかそういう風にしていかないといけない時代になったんだと思いますよ。
出社に戻されてだるいよー辞めたいよーって方は、思い切って転職活動してみましょう!別に活動するだけは自由ですので。転職しようか迷っている方は転職について色々と書いたこちらの記事もよんでみてください。
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