GWが明けて営業を再開するパチンコ店も出てきましたが、引き続き対象地域では自粛要請が出ています。もちろん営業再開する事で感染拡大のリスクが高まる事は承知していますが、それでも様々な理由で営業再開したいと考えている店舗が大半だと思います。
当業界に限った事ではないですが、営業再開する為にはそれ相応の対策をしなくてはなりません。先日の記事にも書きましたが、もうコロナ前の状態には戻れないのです。少なくともワクチンが出来るまでは今まで通りの営業をすべきではないというのが個人的な考えです。
では、世間から非難されずに営業再開するには具体的にどんな対策を講じれば良いか?どこまでやるべきかをちょっと考えてみました。接客サービス業には一部通ずるものがあるかもしれません。
朝の入場対策
並び順での入場・順番決め後の入場、どちらの場合においても朝の入場には人が密となる状況を避けられない所が多いと思います。ソーシャルディスタンスと言われる距離、最低でも1mできれば2mの距離を空けるというのをクリアしない事には安心感に繋げる事が出来ないと思います。
では現実的に考えた場合その問題をクリアに出来るのかという事ですが、スペースの問題や並ぶ人数・入場方法などによってそれぞれ違って来ます。少人数しか並ばない様なお店であればそこまで困らないでしょうが、とはいえ何もしない訳にはいかないでしょう。
抽選などで入場順番を決めているのであればそのやり方も変える必要がありそうですね。Web方式にするとか、並んでいる人にスタッフ側が順番券渡すとか。何よりもお客様同士が接近して密とならない様に、可能ならスタッフとも距離を置く。1m以上の間隔を確保するとなると人数制限も必要となるかもしれませんし、スタッフの増員も必要でしょう。
・ソーシャルディスタンス確保の徹底
・マスク着用義務
・手の消毒
・検温
・スタッフ増員
この辺の対策は最低限必要かと思います。個人的にはこれでも不十分だと思っていて、更に言えば下記も追加で実施したい所です。
・他県客の入場禁止
営業中の対策
これはもう死ぬほど考える事がありますね。
・遊技台消毒の徹底
・他県客の入場禁止
・入場時のマスク着用義務
・入場時の消毒
・入場時の検温
・入場人数制限(空き台待ち等による密を避ける為)
・レストコーナーの完全撤廃
・ジェットタオル使用禁止
・スタッフのマスク、手袋着用
・ドル箱交換セルフ化or全パーソナル化
・おつかい等の近接するサービス撤廃
・無駄な声出しの禁止
・スタッフ増員
パッと思いついただけでもこれくらいはやらないとダメ。多分ドル箱店舗には厳しいけど、箱交換が一番頻度も高く密接距離になるので最も避けるべき項目だと考えます。稼働が良い店舗であればあるほど、損得勘定抜きにして設備投資すべき。生き残りたいならね。
そしてユーザー側も大して対策をしていない店には行くべきではない。当然ながら感染のリスクは高く、「安全<売上」という方針が見て取れるからである。そんな店に期待できるだろうか?今一度考えて欲しい。
いうなれば今回のコロナ騒動は良いふるいになっている訳です。まず体力のない所は倒産していく訳で、そういう所はそもそも還元する体力もない所が多いはずなのでユーザーにとっての良いお店は多くなかったのではと想像されます。
そして営業再開時も注目。体力のある企業・ユーザーを大切に考えている企業であればそれに応じた対策をしっかりと取ってから営業再開するのがスジである訳ですが、金銭的理由や人的理由でそれを実現できない所は”なぁなぁ”な対策しか取らずに営業再開することが予想されます。私が遊びに行くなら、例え過去に出玉の評判が良くてもそういう店舗は間違いなく選ばないです。既に過去は過去だから。そしてその”なぁなぁ”な事しかしなかった・出来なかった店は、ユーザーにとって本当に良いお店ではないと考えられるわけである。もっと言うなら業界にとっても悪影響を与えるお店だと思う。
逆にあまり評判の良くなかった企業・店舗はチャンスである。しっかりとした対策をして営業再開し、還元率も絞らずに営業出来れば好印象に繋がる。今まで他店に流れていた人々が集まってくる可能性が高まる。過去の栄光に胡坐をかいて営業再開する所に一矢報いる大チャンスなのではないかと個人的には思っている。
そんなこんなでコロナはまさにゲームチェンジャー。ユーザー側が店舗の本当の良し悪しを判断する良いきっかけが訪れて、不良企業が淘汰されるきっかけとなっている。ここで方針をミスして長期的に売り上げを落とし、撤退に追い込まれるのは今まで大手・中堅と思っていたあの企業かもしれない。
ほぼ元の通りの営業形態で再開しても、結果的に感染者が出ないかもしれない。でもそれは結果論なワケで、企業に根付く考えが重要だと私は考えます。経営陣が変わらなければ根本は変わらない訳ですから、何を大切にしているかが浮き彫りになる良いきっかけですね。
おわりに
だらだらと個人的な考えを書いてみましたが、当然この業界には生き残って欲しい。その為にはメディアやネットでバッシングされる隙もない様に、やりすぎな位やらないといけないと思っています。そうでなければそもそも安心感につながりませんし、感染の抑止にもなりません。
未だ対象となっている地域においては特にしっかりとした対策をして欲しいです。そして、その地域の組合からは明示的な対策を盛り込んだ通達を出して欲しい。ただの消毒やマスク・手袋を着用する程度じゃ足りないのだよ、特にこの業界は。
また対象の県などからも明示的に営業再開基準を出して欲しいと思っています。最低1台置きの間隔をあける事や入場人数に制限を掛ける・他県客の入場禁止など、その基準が出れば組合もそれに応じて通達を出し易く組合加入店舗はやらざるを得なくなる訳ですから。
大した対策もせずに営業再開して、P店から感染拡大してしまう事。そして”やっぱり”と世間に思われる事、働き手とユーザーが離れていく事がこの業界の最悪のシナリオへ続くと思っています。そうならない事を願って。
もう手遅れの地域もあるだろうけど、東京を含む未だに警戒対象の地域は本当にしっかりとした対策をして営業再開に踏み切って欲しい。間引きもせずに30cmも離れていない席で隣同士に客が座る?ドル箱交換で何度も至近距離に接近?レストコーナーや通路で空き台待ちの客が待機?中の人の私からしてもあり得ない。密を避ける対策の徹底を。
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